グルカパンツの歴史
ミリタリー市場で、特に夏に人気なグルカパンツ。イギリス軍やイタリア軍のものをよく目にしますね。
今回の記事では、グルカパンツの歴史や特徴について解説します。
グルカパンツの起源
グルカパンツの起源は1814年のグルカ戦争であると言われています。
グルカ戦争とはネパール王国とイギリス東インド会社の戦争で、グルカパンツはその際、ネパールの山岳部隊「グルカ兵」が着用していたそうです。
また、グルカパンツはその後1857年に起こった第一次インド独立戦争(セポイの乱/シパーヒーの乱)でも戦争時に着用されています。(※インドの対イギリス蜂起)
そして、グルカショーツはイギリス軍がサンプリングし、オーストラリア軍などの他の軍にも波及していきます。
イギリス軍では実際に、1940~70年代にかけてグルカパンツを戦争に採用しています。
グルカパンツのディテール
グルカパンツの特徴として以下の用のものがあげられます。
- フロントでクロスしたウエストベルト
- 深い2タック
- ワイドシルエット
- 厚手のコットンドリル生地(主にイギリス軍)
なんといっても特徴的なのが、クロスしているフロントのベルト。
これはグルカ兵が戦っていた土地に由来しています。彼らは熱帯地域のジャングルという厳しい環境で戦っており、加えて物資に恵まれていたわけでもありません。
熱帯に数週間もいれば、当然、体はやせ細ってしまうわけです。
そこでこのウエストベルトです。兵士の体が細くなっても、ウエストにフィットするように、左右で細かく調整できるようになっています。
腰回りの2タック・ワイドシルエットは可動域を確保するためです。戦争で使用する上で、動きやすさはやはり重要です。
イギリス軍のグルカパンツは特に厚手のコットンドリル生地が使われています。
1980年代グルカパンツが一般層へ
当時アメリカの高級メーカーだった「BANANA REPUBLIC」がコレクションにグルカパンツを採用。
""サファリルック""と銘打って世に出します。
これがきっかけでグルカパンツは一般大衆に広がり、現代では多くのブランドにサンプリングされるようになりました。