マッ缶のつぶやき

古着とコーヒー、映画やアニメ

安宅和人「食っていくこと」と「やりたいこと」は分けていい

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これ、めちゃくちゃよかった

動画の本題は後半、大学生院生の質問から。

今、大学院の2年に所属しているんですけど、えっと、なんかその、面白そうとかやりたいなって思うこと、やりたいっていう気持ちとは別に、あの、安宅さんがってたように「何で食っていくか」を考えなきゃいけないっていう現実的な問題もあると思うんですけど、

なんか、何かを人生の選択をしていく上でなんだろう、こう「自分が楽しいからやりたい」っていう風な気持ちを持つのか、それとも「これをやらないと食っていけないからやらなきゃ」っていう気持ちのどっちの方を優先していくっていうか、どっちの方を大事にされてきたのかなっていうのが・・・」

これにたいしての安宅さんの回答

”食うこと”(即答)。当たり前だよ。

誰かが金をくれなけりゃ食うことが最優先食えないと誰かにたかるしかいないじゃないですか。食うことと世の中に貢献することは分離しても構わないと思います。

僕は基本的には、最初はとりあえず食えないと自立もできない自立もできなかったら物も言えないんで、誇り高くいきてけないじゃないですか。

だからとにかく”食うこと”だと思います。安定的に食べられないことには、とにかくもう大人になれない。はい、だから、ガタガタやず”食うこと”だと思い。

たかっている限りは大人になれない。

 

この後、質問をした大学生の子は「食っていくこと、とはっきり言ってくれるのは”欲しかった答え”だった」と言います。

これには個人的に素直に共感できました。今の世の中では「やりたいことをやっていないことはいけないこと」という認識が暗にあるような感じがして、やりたいこととは別で「食っていくこと」を考えていいんだ、と少し肩の荷が下りた気がします。

 

 

その他、いいなと思った箇所

ビートルズは言葉なんかわからなくても良いことはわかる

└音楽と肉体感、体で感じた音楽の良さで「良い」と判断している

└英語を習ったとき、そもそも日本語にしてもわからない言葉が多かった、という話から

 

・「雷」は自身で経験した驚きと恐怖に、実際に見たものが加わってはじめて「雷」になる

└言葉と肉体感のつながりがあるものしか理解できない

・安宅さんの富山で過ごした学生時代

└「あの山の向こうに行かなければならない」=すでに自立は始まっていた

└「仕送りはいらないから」と出ていった